Area-TAKU 実用!バンド講座

Lesson 08


やっぱり他人の事が気になるあなたに・・・
人のCD/ライブ等の活用法




何度も言っている事ですが・・・

モノを作り出す事において、
天才なんてこの世にほんの一握りしか存在しません
俺も含めてたいがいの人は、みんな“並”の才能しか持ち合わせていない。

やれ独創的だ、やれ斬新だ、やれオリジナリティーだヘチマだと言った所で、
まったく新しい画期的なモノを独自に発明できるヤツなんて、
歴史上にだってそうめったやたらにいる訳ないし、今後だってそうは現れない。

つまり、たいがいの発想は
“模倣”“不足/弱点部分の補い”“掛け合わせ”“組み合わせ”“応用”“解釈の変化”
等の創意工夫によるものだ。

って事はだ・・・

過去や現在において、
自分以外の人々がどんな事やってるのかを知りたくなるのは当然だし、
それを自分の為に利用しない手はない。

だいち音楽、特にバンドなんか本気でやりたいなって思うヤツなんかには
必ずそのきっかけを与えてくれたアーティスト等がいるはずである。

先人や同業者の、血と汗の浸み込んだ成果を無駄にしないように
そして自分の為に、そして次に来る後輩達の為に、
是非それらをリサイクル、有効利用しようではないか。





簡単に言いましょう。

カッコイイと思ったら、何でもすぐ真似してみる事です。

もちろん、自分でそのまま使えるモノと、それは無理ってモノがあります。
それと、そもそも著作権的にダメってモノもあれば、
向き不向きや、似合う似合わないもあるだろうし、
いくらなんでも“まんま”はヤバイって場合もあると思います。

でもとにかく、ピンと来たらコピー
これは鉄則です。

あとね、やってみればわかる事なんだけどさ、
そのまんまコピーってのは実は難しい・・・出来ない。
いくら真似してやってるつもりでも結局は自分流になってしまうので、
しばらくやってる間に違うモノになってしまう。

だからとりあえずは、安心して真似して下さい。


今度は反対の場合。

これはイヤダ!ダサイ!と思ったモノは、教訓にさせてもらいましょう。
人類の歴史は試行錯誤の繰り返しです・・・先人の失敗を無にしないように。
感謝の気持ちを持って自分の芸の“こやし”になっていただきましょう。

まぁ、時々、まさにその先人が過去の自分だったりもするんですが・・・(^_^;)


漠然とした話方をしてしまったので、わかりやすい様にもっと具体的に書きます。

著作権とは全然関係ない部分、
たとえば、
髪型・メイク・服装・生きざま・イメージとか、使ってる楽器・機材、
音色・プレイのタイプ・歌い方・アンサンブル・アプローチの方角、
みたいな部分は、ガンガン自分なりに取り込んで飲み下して、消化しちゃいましょう。
誰に文句言われる筋合いもありません。


著作権等に触れる部分、
たとえば、
歌詞・旋律・ネーミングなんかの場合には頭が必要です。

ここで言っている頭ってのは、ごまかす為の技って事じゃないです・・・念の為。

取り込み方や使い方、消化の仕方に頭がいるよって事です。
頭と言うか、やっぱそれもセンスですね。

まぁ時には、ミエミエなのがかえってカッコイイ場合もありますが、
たいがいの場合“何故イイと感じるのかの部分”のエッセンスだけで事足りるので
そのエッセンスだけ食っちゃえばいいんです。
あとは勝手に自然と自分流に出来上がります。


それと、“気持ち良さ”とか“雰囲気”とか“質感”みたいなモノも色々勉強になるよね。


とにかくジャンケンでも何でもそうだと思うんだけど、
『後出し』が絶対に有利です。
人のやった事の良い所を取り込んで、なおかつ欠点を改良してプラスアルファで出せる

そんな事考えながら人のCDやライブを参考にしてみるのも、時にはいかがでしょうか?





今回の話は読み方によっちゃ非常にカッコヨクないかもしれません。

別に盗作を薦めてる訳じゃないんだよ。

それに、やっぱクリエイティブな仕事を志す者ならば誰でも
「自分のオリジナリティーを世に問うんだ!」
「俺達の音楽性が勝負なんだ!」
「誰とも違う俺だけの個性を聴いてくれ!」
みたいに思ってると思うんだよね。

そんな中で、
ふと冷静に「じゃぁオリジナリティーって何だろ?」って考えてみると
序文にも書いたけど、ほとんどの場合は、
“先人達の功績の応用の仕方の違い”あるいは“解釈/組み合わせ方/表現の違い”
なんじゃないかなって思うんだよ。

とにかく、井の中の蛙にならない為にも他人の作品はとっても参考になると思います。


ヨロシク!

TAKU






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