Area-TAKU 実用!バンド講座

Lesson 06


やっとこさのバンド練習



今回はメンバーとやる練習の話。
みんなでやる時はほとんどの場合、
お金出して街のスタジオでやる事が多いと思います。
自宅にスタジオがあって使い放題の環境にいるならまだしも、
限られた時間、限られたスペースの中で最大限の効果を得る為には、
一体どんなポイントに注意をすればいいのかを考えてみたいと思います。



ポイントを箇条書きにしてみる。

1)スタジオに入る前に、自分のパートは家で練習しておく。
2)その日に、どの曲の何をやるのかを打合わせしておく。
3)絶対に遅刻しない。少なくとも15分前にはメンバー揃うように。
4)セットアップは素早く、特にマイクスタンド等の用意は手分けして。
5)チューニングは念入りに。
6)全員の音量のバランスが肝心。
7)スタジオマナー。
8)合奏のポイント。
9)その他の細々した事がら。

ザっとこんなカンジかなぁ?みんな当たり前の事ばっかなんだけど、再確認してみよう。

1)スタジオに入る前に、自分のパートは家で練習しておく

みんなとのスタジオでの練習は、“あわせ”“リハーサル”なのだ。ここに来てから
各自が自分のパートを練習してたら、時間がいくらあっても足りなくなってしまう。
スタジオは、相手が自分の音に反応する為の練習と考えた方がいい。
当然自分も相手の音に反応する為の練習をする。全員がそう思っていれば、
自然にこの感覚が掴めるはず。
俺の場合、スタジオ入る前に暗譜して、現場では絶対に譜面は見ません。

2)その日に、どの曲の何をやるのかを打合わせしておく

意外に、日取りと時間だけ決めてなんとなくスタジオに入っている場合が多いでしょう?
入ってから、「じゃあ、何やろうか?」「次は何?」とか考えてるパターン。
どんな事でもそうだが、何の為に、何が目的でスタジオに入っているのかあいまいでは
時間がもったいない。できれば毎回終わった時に、
次の練習は何をやるのか、何を予習しておくべきなのか、決めておいた方がいい。
それと、ライブの為の練習なのか?レコーディングの為の練習なのか?とか、目的によって
方法さえ変わってくるしょう?その辺の目的もビっと意思統一しておくべきだ。

3)絶対に遅刻しない。少なくとも15分前にはメンバー揃うように

当たり前だが、そうでもない場合がプロにもある。つかプロにも多い。
ミュージシャンは時間にルーズがカッコイイ、な〜んてのは大間違い。

4)セットアップは素早く、特にマイクスタンド等の用意は手分けして

よくあるパターンは、各自自分のセットアップにかまけてダラダラやってて、
マイクとか、マイクスタンドのセットアップをボーカルのヤツだけにやらせてるパターン。
ボーカルだけが、マイク使うんならまあしかたないけど、コーラスやったり、他のメンバーも
歌う場合には、当然人数分のマイクセットが必要になる。以外にカッタルイ作業なんだけど、
ダラダラしてたら時間ばっか食うんでサッサと手分けしてみんなでやろう。

5)チューニングは念入りに

どんなプレイをしたって、チューニング合ってなかったらそれはただの雑音になってしまう。
もしくは前衛音楽だ。前にも書いたが、自分の楽器のコンディションを含めて、
その辺の所は念入りにやっておくべきだ。
それと、以外にアバウトなのが、基準のピッチをどうするかって問題。
生のピアノとかあったらそれに合わせるしかないが、それ以外の場合、
440なのか441なのか442なのか、しっかりとみんなで決めておこう。

6)全員の音量のバランスが肝心

スタジオの場合、ドラムだけ生音っていうパターンがほとんどだ。
他のみんなは電気の力で増幅された音量で演奏してるが、ドラムをマイクで拾って
リハーサルできる環境なんて、そうざらにあるもんじゃない。
それと歌ものの場合、なんてったって歌が聴こえなければお話しにならない。
ボーカルが聴こえないと、みんなも全体のカンジがわからないし、ボーカリストも
楽器に負けまいとついリキんでしまい、最悪の場合、のど潰す事になってしまう。
つまり、生のドラムにボーカルの音量を合わせて、その二つを基準に他のみんなの音量を
合わせるっていうのが一番いい。
とかくデカイ音出した方が気持ちいいものだが、音がデカイと実は練習にはならない。
細かい所が聴こえなくなってしまうからだ。
とにかく最初曲に入る前に、全員のバランスと全体の音量をキチっと調節しよう。

7)スタジオマナー

余分な音は出さない。
みんなで演奏する時以外はやたらにフルで音は出すべきではない。話が聞こえなくなってしまう。
たばこの煙と同じで、自分では全然気にならないものも、他の人には迷惑だったりする。
シールドの整理。
楽器やマイクのシールドケーブルは足元ゴチャゴチャさせない様に、すっきりまとめて回そう。
動きにもジャマだし、引っかかったら危ないし、終わってからの片づけもこんがらがって大騒ぎ。
同じ理由で、機材や楽器のケース等もきちんと隅っこにコンパクトにまとめよう。
狭いスタジオをなるべく広く使う為には整理整頓は欠かせません。
マナーと書いたが、もちろんスタジオや備品機材を丁寧に使うのは当たり前。
時間がきたらサッサと退室するのも当然。

8)合奏のポイント

具体的なプレイ上のポイントは、みんなが同じピッチとテンポで演奏する。これにつきる。
みんなが同時に弾く所、みんなが同じ長さ分休む所、ノリだヘチマだ言うまえに
みんなで同じ曲を一緒にやってるってどういう事だか考えましょう。
たとえば、ユニゾンのプレーズの場合。同じ楽器どうしだったりすると
本当にユニゾるとマジにフレーズが重なる。
どっちが弾いてるのか一瞬わからなくなる程ピタって合う場面がある。
メトロノームと一緒に弾いてても、タイミングが本当にジャストの時
メトロノームの音は消える。一度、その感覚を掴めばあとは簡単。
実は同じテンポでも、人によってタイム感は違う。
どんなヤツとも良いプレイができる必要はないけど、自分のバンドのメンバーとだけは
いつでもどこ行っても、“ツーカー”でいれれる位相手のプレイを知っていたい。
とにかく最初は、相手の音、全体の音をよく聴く事。
そうしてればなんとなくそのうち掴めてくる。

9)その他の細々した事がら

○楽器はもちろんなんだけど、弦・ピック・シールド・メーター・工具・手入れ用の布・
 フィンガーイーズ・ワックス等の道具類は必ず持ってくる。消耗品のスペアーは余分に。
○ノートでも譜面でも歌詞カードでも、とにかく書いとくと忘れない。
○スタジオは毎回、カセットでもなんでもいいから録音する。
○楽器のケースはいいもの使う。
○なるべく、いつも同じスタジオの方がセッティングも慣れるし、コンディションも掴みやすい。
○スタジオのセッティングは、できればいつもステージ上の並びと同じにする。
 俺の場合だったら、いつも自分の左側に翔くんがいるように。
○なるべく手元や譜面は見ないで弾く。顔は前向くってカンジ。
○そうそう、立って演奏しよう。(ドラムは無理かもしんないけど ...)



とりあえず、思いつくままに基本的な事を書いた。
おいおい細かい事は話していくけど、
バンドやってると、結局はスタジオとかの練習で一番時間を多く使う。
本番なんて一瞬で終わるし、レコーディングだって一瞬芸に近い。
つまり、ほとんどの時間は練習って事になるので、
個人練習や、バンドでのスタジオ練習がバンドライフの中心。

明日を目指して今日も頑張って下さい。

ヨロシク!

TAKU






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