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DIARY

2001/08/18(土)

わたしはピアノ
みんなは恋愛感情っていったい何なんだろって、
つまり、恋愛感情の正体を考えてみたことありますか?

みんなはどうだかわからないけど俺の場合。
人を好きになる瞬間って確実に意識しています。

ていうか、「おしっ。こいつ好き!」って
自分で決めてる瞬間があります。

んで決めたら後はもう、自分の中で自分を焚きつけるだけ焚きつけて、
その気になってくだけです。

だから、よっく考えてみるとつまりは、
俺にとって人を好きになることって、実はとっても能動的な自己暗示

もちろん、相手が現れての話ですから、
そういう意味では相手からの受動的な反応なんだけど、

ちゃんと好きになる場合は、
(う・・・ちゃんとじゃない好きもあんだな?って突っ込まれそうだすね・・・ぶはは。
まぁ、時には脊髄反射のみでガンガン行ってしまうこともままありますが・・・)

とにかく、絶対に意識して自分をそうもっていってるってことです。

だから簡単にいうと、
気のせいを自分で起こしてるってことですね。

とっころが、人間っていうのは面白いもんで、
最初はそう、自分で焚きつけて始めたくせに、
だんだんと、その感情に支配されていくようになります。

つまり、最初は感情をコントロールしていたはずが、
そのうちに、感情にコントロールされてしまうってことです。

そうなってくると、勝手に胸がキュンとし始めます。
そうなってくると、勝手に心が切なくなったりし始めます。
他のことなんて全然たいしたことじゃなくなってしまいます。
もうしばらくは、頭の中はそいつだらけです。

頭で描いていた漠然とした理想の好みが、
いきなりそいつになってしまいます。
髪型・声・しゃべり方・顔・身体・えっち・しぐさ・・・
とにかく、好み全体がそのコにシフトしちゃいます。

そのコに似てるタレントのファンになってしまったりもします。
毎日が楽しくてしかたありません。
俺に生まれてきてよかったぁ・・・と、
つくづく親に感謝までしちゃいます。

・・・・・・・・

でも両手放しで、幸福なのはこのあたりまで・・・

そういった感情は必ず、放物線を描いて下降していきます。
自分も、そして相手も・・・

放物線というよりも、
ピアノの音のエンベローブといった方が近いかもしれません。

人差し指でピアノのキーをたたいて下さい。
ポ〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・

きっかけのハンマーの音、
アタック、
複雑な倍音、
音の変化、
サスティーン、
そして減衰・・・。

・・・後は静かな静寂が残るだけです。


嗚呼・・・なんて奥の深い音色なんだ!
まさに芸術・・・まさに恋愛・・・

しかし音色が強いほど、そして深いほど、
余韻の後の静寂は寂しい・・・

う〜ん・・・諸行無常の響きありですね。


俺もやっぱり寂しさはとっても苦手なのだ。

だもんで、消えるまえにまたキーをたたきます。
サスティンベダルを踏むこともあります。

しかも時には、他のキーまで一緒に弾いちゃいます。
場合によっては、まるでジャズのコードくらいにハイテンションです。
音数多すぎて不協和音バリバリです。

でもそうなってくると、ただの騒音とも呼ばれてしまいます。
寂しくはないが、心地よくもありましぇん。だはは


やっぱドミソくらいまでが、シンプルでいいかもですね?

ぶはははは!




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