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DIARY

2000/05/07(日)

美輪明宏さん
俺は美輪明宏さんがとても好きだ。

彼の書いた本も好きだし、舞台も唄も、話し方も話す内容も、考え方も生きざまも好きである。
残念ながら、まだ一度もおめにかかった事はないのだが、
是非一度お話しをさせていただけたらなと思っている方の1人だ。

最近出た彼の本『天声美語』の一節・・・

「私が小さいころ、水商売をしてた両親の店に大財閥の娘がよく遊びに来ていました。
頭をボブにして、イヤリングにネックレスに指輪なのに、いい振り袖をモダンに着て、
いつも扇子を口に当てて『おほほ』ってしとやかに笑っていた。
とてもエレガントで、映画を勧めるときも
『あの映画ご覧になった?面白いことよ。ご覧あそばせ』と言う。
そんな彼女がある日ゴルフの帰りだとニッカボッカをはいてハンティングをかぶり男装をして、
ボーイフレンドのうちの1人と現れた。
彼女は彼の膝の上に腰掛けて、ワインを飲み煙草をくゆらせながら、彼の首に手を回して悩ましい小声で
『ねぇ君、今夜あたりそろそろ僕のことさらっていきたまえよ』ってささやくんです。
そうすると、もう、その男はメロメロになってしまっている。
幼いながら私は、これは“悪い女だな”と感心しました。
彼女の場合、頭が違うの。女の恰好でそんなことをしても下品なだけ。
男装してやるから意外性があるということをちゃんとわかっていたのね。
美人ではなく“麗人”という言葉があるのをご存知ですか?
顔がきれいでスタイルがいいというのではない。
美術、音楽、さまざまなことに造詣が深くてひけらかさない。
ボーイフレンドが間違ったことを言ったのに気がついても気がつかぬふりをして
『あら、そうなの?』と相手に恥をかかさないように思いやる。
愛、優しさを持っていて実践している人。
そういう人こそが麗人で、美意識を持っているというのです。」


ほれ・・・


17歳でプロ歌手としてデビューして、およそ芸能生活50年。
エンターテイナーとしてもそうだけど、
それよりも人間として、こう何て言うか違うんだな、これが。
人間に挌付けなんて、まるでカツ丼みたいで変なんだけど、
俺は彼を“特上”だと思っています。
『深み』って言葉を納得させてくれる数少ない人物の1人。
「素敵な人だ」と思えるほんとに数少ない人物の1人。

彼の事よく知らない人がいたら、特に女性の方、
もしよかったら是非、彼の本や、舞台、唄に触れてみて下さい。
きっと何かを教われると思います。



「ゼロイチニ〜ゼロサンサンサンノ〜キュ〜レイロぉクぅ〜〜〜〜♪」

これだって彼のが最高だよ。最近の違うヤツのはじぇんじぇんダメ!(笑)



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