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DIARY

1999/06/05(土)

商店街
前回に引き続き地元ネタを ...

このあたりには近所に何年か前まで「ドイツ学園」があった。
簡単に言うと、アメリカンスクールのドイツ版である。
そのせいもあって、ドイツ学園があった頃には外人(ドイツ人)がウヨウヨ歩いていた。

そのへんに眼を付けた地元の商店街や町内会のおっさん達はとんでもない事を考えた。
最近地味になってしまったこのあたりを活気付ける為の地元のイメージアップ大作戦のおり、
その作戦の目玉に、この外人の多さと、その彼等のオシャレなイメージを利用しようと考えたのである。
このあたり=外人多い、外国人=おしゃれ、ゆえに、このあたり=おしゃれな街、という図式である。
OH ! NO !」いや、ドイツ語だから「OH ! NEIN !

まず、大森駅から馬込銀座までのバス通りを、なんとなんと
ジャーマン・ストリート
という、訳のわからない名前に替え、つまり“ドイツ通り”って訳だ。

そして、これはもっと笑えるネーミングなのだが、

「馬込銀座商店街」を、こ・こともあろうに、
山王ロマンチック通り商店街
などというふざけた名前にしてしまったのだ!

「・・・・・・・」

あぜんとしたのは他でもない、我々地域住民。

だって、だって、だって、「さ・さ・さんのう、ロマンチック?ストリ〜〜トぉ?」
「ギャハハハハハハ!」

馬込銀座ってさ、ただの普通の、いや、ちょっと寂れたカンジの昔からある商店街なのよ。
魚屋さんとか、八百屋さんとか、電気屋さんとかのある、ごくごく当たり前の街並み。

なのに、急にヨーロッパをイメージした石畳の洋風の街みたいな挿絵のパンフレットと看板作って、
「今日からここはオシャレな街、ジャーマン・ストリートの夢の山王ロマンチック通り商店街!」
ってのはちょっと無理あるでしょう?
ホント嘘ばっか、いや、嘘と言うよりただの“でたらめ”。 (^。^;)

とにかく、看板に書いてあるようなヨーロッパ風のたたずまいに近づこうと
商店街一丸となってイメージアップに努力をしはじめたのでした。


ところが ...その内になんと、
この企画の土台になった「ドイツ学園」が、そして、すべての計画の基本だった「ドイツ人」が、
こともあろうに、一斉に引っ越ししてしまったのだ!
ガ〜〜ン!

もう外人は全然いなくなってしまった。
いるのは馬込のおじちゃん・おばちゃん。

もう今となっては何故ジャーマンなのかがまったく意味不明の「ジャーマン・ストリート」。
そして、ヨーロッパ風の看板なのに、もろ下町商店街のままの「山王ロマンチック通り」。
おまけに、歩いているのは、いつもの顔見知りのおじちゃん・おばちゃん。
しかも、一度替えた名前はもう元には戻せない ...


しかたないので、町内会は街のネーミングはそのままに作戦を変更した。
もっと庶民的な親しみのもてる自分達の街へとイメージ修正。
今度は下町情緒あふれる、気さくな街って訳だ。

で、考えた作戦はイベントでの客寄せ。
毎週土曜日に行う、今度はちょっとあまりにも単純で素直すぎる、とてもわかりやすい、
なんとそのままのネーミングの庶民的なイベント。
題して ...


どんどん・どよ〜び!


さて、今日は土曜日。
ドイツ人のまったくいなくなった「ジャーマンストリート」の
もろに普通の街並みなのに看板はヨーロッパ風石畳の「山王ロマンチック通り商店街」の
すんごいシンプルで庶民的な、そのまんまのネーミングのイベント「どんどん・どよ〜び!」で、
さっき、¥200-払ってでっかいサイコロ振って、
鉢植えの花2ヶと、ここでしか使えない¥300-の買物券を当てました。

あ〜、いとしきわが街、山王ロマンチック通り商店街。


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